草加せんべいを集める９
志免屋
続いては草加市神明のお店、志免屋さんです。志免屋のおせんべいは、”今”と”昔”の両方から考えて作られたおせんべいです。
”昔”とは江戸時代後期、草加せんべいの始まりの頃です。その頃醤油はどこ産で、製法はどんなものかということにさかのぼって作られています。
舟運が盛んだった当時は野田の醤油が使われ、お米は地場のものが使われただろう。主人の早舩潤一さんはそう考えて、昔ながらのおせんべいを作っています。
その一方で、昔は堅いおせんべいが好きだったけど、だんだん堅いものが食べられないという方もいて、”今”どんなおせんべいが求められているのか、ということにも敏感です。
堅いおせんべいが好きな人はもちろん、堅いものが食べられない人にも食べてほしいという思いからサクサクした食感のおせんべいも作っています。